『ひたすらハードボイルド』
こんなにかっこよく黒猫を描いた漫画があっただろうか。
なにもかもがハードボイルド。
本作では、一巻より入り組んだ濃厚なドラマが展開される。

事件は解決したが、大勢の犠牲者を出し、少女は救ったが、心まで救えたかは分からない。
いち探偵のブラックサッドには、どうする事も出来ず、立ち去る。
いけ好かなかった相棒の、あだ名の真相を知り、笑い飛ばすブラックサッド。
彼にとって、この事件は手帳の1ページでしかないのである。

ちなみに、彼の手帳の続きは、『ユーロマンガ』という雑誌で見る事が出来る。